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お金に苦労する6つの性格

『なぜ貯金好きはお金持ちになれないのか?』


お金とはその人の考え方が大きく投影された成果物、とも考えられる。


良い思考がお金を増やし、悪しき思考はお金を失わせる。


私が3000人のお金習慣を分析してきたなかで、次のような性格の人や行動を繰り返す人は、お金に苦労していることが多い。



暗い人……私たちの身の回りには怖いことがいっぱいある。
だから、自分の頭の中をコントロールできずに、たえず悩んでいる人は自然と暗くなる。逆にそれに果敢に立ち向かえる人は明るくいられる。



片付けができない人……混乱を整理できない人は片付けも下手。
前にも書いたが、机の上、引き出しの中、車のトランク、冷蔵庫の中などを見れば、その人のお金との相性が分かるものだ。



ドカ喰いをする人……欲望をコントロールできない人は散財する。
その典型例が食欲である。食欲に抵抗できない人は、お金の魔力にも翻ろうされてしまう。



酒にのまれる人……酒を飲みすぎれば、脳細胞は破壊される。 思考を失った人間はコントロールを失う、というよりも、自分をコントロールするなんて気持ちすらおきない。



カッとなる人……人は感情的に反応することで思考を省略する。
感情を爆発させることで、冷静に考えることをやめてしまうのだ。怒り→衝突→不信→自己嫌悪のサイクルで、人生はみじめなドラマに仕立て上げられてしまう。



すぐに落ち込む人……軸がないと人は小さな揺れにもすぐへたってしまう。信じること、辛抱すること、待ち続けることなども、資産形成に必須の行動である。



いかがだろうか? こんな振る舞いをする人は、まず自分の行動パターンを壊すことをおすすめする。
お金に苦労する人は同じような振る舞いをするが、振る舞いを修正することでお金との相性も良くなってくること請け合いである。



お金を呼び寄せるのは「あなたの心」であり、お金がくつろげる場所は「愛情」なのだ。
心ない行動からお金は、一目散に逃げて行く。


PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル
著者:ファイナンシャルドクター 北川邦弘

厚生年金基金廃止の方針 年金は一体どうなる?

年金制度の「3階部分」といわれている厚生年金基金、今後10年を目処に廃止することが発表されました。私たちの大事な年金がまた大変な事になっています。


厚生年金基金とは、年金制度の「3階部分」、つまり「1階」である国民年金、「2階」である厚生年金の上にある、さらに追加された部分の年金です。

厚生年金基金の加入対象は会社員であり、自営業者の方は関係ありません。会社員が全員加入しているわけではなく、厚生年金基金は業界ごとで運営され、希望する企業だけが加入します。加入している会社の社員は原則全員が加入になり、厚生年金基金加入者数は、全国で約700万人といわれています。

これまで1社でも厚生年金基金に加入している会社に勤めたことのある人は、今回の廃止で何らかの影響を受けることになります。


|保険料は余分に払っている?

厚生年金基金に加入している場合、厚生年金にプラスして何か余計に払っているのでしょうか? 支払いの額は厚生年金だけの場合と比べて変わりません。保険料は以下のようになっています。

厚生年金基金加入の場合の支払い額=厚生年金保険料(減額)+厚生年金基金掛け金=厚生年金のみの場合の保険料

このように、厚生年金基金に加入している場合は、加入していない場合と同じ額を天引きされます。それが減額された厚生年金保険料と、厚生年金基金の掛け金に分割されるような形になります。厚生年金基金掛け金の部分を、代行部分といいます。

これに加えて基金に加入している場合、企業(事業主)がさらに上乗せで掛け金を負担します。

運用資産=厚生年金基金掛け金(代行部分)+事業主上乗せ分

厚生年金基金では、運営者がこれらを運用して利益を出し、加入している個人が退職後により多くの年金をもらえるようにすることを目指していました。



|「代行割れ」続出で廃止を発表

厚生年金基金は代行部分を運用し利益を出すことで、将来年金の額を増やさなくてはなりません。しかし、株や債券で行う運用は、いつも利益が出るわけではなく、損を出すこともよくあります。

運用で損を出し、資産総額が代行部分の金額を下回ってしまうことを「代行割れ」といいます。今年2012年7月の調査では、全国572の基金の半数にあたる286基金で代行割れが発生していたという衝撃の結果が出ました。現在、代行割れしている金額を全て合わせると、1兆1000億円分にもなるともいわれています。

このような厳しい状況に加えて、今年2月に発覚したAIJ投資顧問年金消失事件もあり、政府はついに厚生年金基金制度の存続自体に意味がないと判断し、廃止すると発表しました。


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